頂法寺(六角堂)の観光情報

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京都のまちの中心、ビルに囲まれるようにして建つ頂法寺は、聖徳太子ゆかりの観音霊場です。地に届くほど枝が垂れる縁結びの柳に大きな提灯、六角のお堂が印象的ですよね。実は六角堂は京都の「中心」であり、「いけばな発祥の地」でもあるんですよ!

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フリーアナウンサー・稲野一美(@inacchi0309)が紹介します!
フリーアナウンサー・稲野一美
フリーアナウンサー・稲野一美

六角堂の沿革

 

一般に六角堂と呼ばれていますが、正式名称は紫雲山頂法寺です。歴史は古く、用明天皇2年(587年)、聖徳太子が四天王寺を建てる用材を求めてやってきた際、この池のほとりで沐浴したところ、そばに置いた持仏が動かなくなったので、お堂を建てて安置し、遣隋使として有名な小野妹子が住職に入ったといわれています。

六角のお堂に聖徳太子の念持仏と伝える如意輪観音坐像(秘仏)がお祀りされています。天台系の単立寺院で、西国三十三所観音巡礼第十八番、洛陽三十三所観音巡礼の第一番札所です。

平安時代初めには嵯峨天皇の勅願所となり、『今昔物語』にもご利益の説話があるなど、古来より厚い信仰を受けました。鎌倉時代初めの建仁元年(1201年)には、比叡山で修行していた親鸞が六角堂にこもったところ夢で観音様のお告げを受け、後に浄土真宗を開くきっかけとなりました。

境内の北側には聖徳太子が沐浴したという池があり、住職は池の横の住坊に住んで池坊と呼ばれていました。寛正3年(1462年)、専慶が武士に招かれて花を立てたところ評判になり、後に、専応がいけばなを体系化、代々の住職が受け継いで立花の様式を確立していきました。

六角形の本堂は明治十年(1877)の再建、平成三十年(2018年)には大きな提灯が新調されました。脇侍の毘沙門天立像は重要文化財です。本堂の裏側には小窓があり、ここからも多くの仏像を拝むことができます。

六角堂のおすすめポイント

六角堂のおすすめポイントを紹介します!
フリーアナウンサー・稲野一美
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参拝後のおすすめは「京都の中心で愛を叫ぶ」ではなく(叫んでいもいいですが)、「京都の中心で町衆の心意気を感じる」ことです!

応仁の乱で荒廃した京都では、まちと呼べるのは上京と下京のわずかなエリアだけとなりました。町を囲み、戦乱から守ったところだけが残ったのです。天文年間(1532~1555年)には自治組織である町組が生まれ、六角堂は町組代表者の集会所、下京の町堂として、町衆の自治の中心地になりました。

明応九年(1500年)に復興した祇園祭では、山鉾巡行の順番をめぐる争いが絶えなかったため、六角堂で代表者がくじを引いて巡行順を決めることになりました。くじ取り式の始まりです。現代では京都市役所で行われていることを考えると、まさにここが「町衆代表者の中心」だったと納得できますよね。

六角通りを挟んだ飛び地にある鐘は、戦国時代、戦の危機が迫ると衝かれていたといわれ、少なくとも江戸時代初期から今と同じ場所にあるそうです。

また、本堂前の円形の石は「へそ石」と呼ばれ、京都の中心を表しているといわれています。ぜひここで京の町衆の心意気を感じてください!

六角堂の観光情報

六角堂の観光情報です!
フリーアナウンサー・稲野一美
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所在地 京都市中京区六角通東洞院西入堂之前町
交通アクセス 地下鉄烏丸線御池駅から徒歩約3分

阪急電車烏丸駅から徒歩5分

拝観時間 6時~17時
料金 無料
備考 納経(ご朱印など)は8時~17時

※念のため最新情報は六角堂公式サイトでご確認ください。

六角堂はこんな人におすすめ

おすすめの参拝方法がありますよ!
フリーアナウンサー・稲野一美
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華道・いけばなに興味がある方におすすめです。六角堂は華道の聖地です。華道というと、普通は○○流、と流派の名前がついていますよね。でも池坊は「華道家元池坊」と流派の名前はありません。

まさに池坊=華道で、六角堂が発祥の地なのです。境内には立花のモニュメントがあり、いけばなイベントも行われています。また、北側の池坊会館にはいけばな資料館もあります(要予約)。

烏丸通側のビル、WEST18はガラス張りになっているので、エレベーターや1階の喫茶店から境内を眺め、ゆっくりとお茶を飲むのもおすすめですよ。

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