教王護国寺(東寺)の観光情報

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新幹線からも見える五重塔が有名な東寺は、平安京遷都と同時に建てられた都のシンボル的存在です。唐から帰った空海に下賜され、当時最先端の仏教・真言密教の拠点となりました。密教の世界が表されているという境内で、空海の情熱に出会いましょう!

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フリーアナウンサー・稲野一美(@inacchi0309)が紹介します!
フリーアナウンサー・稲野一美
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教王護国寺(東寺)の沿革

東寺は正しくは教王護国寺(きょうおうごこくじ)といい、東寺真言宗の総本山です。延暦十三年(794年)、平安遷都の際に王城鎮護の官寺として、平安京の南の入口である羅城門の東側に創建されました。西側には同じ大きさの西寺もありました。

奈良時代までは、都が遷る時には寺院も移転してくることが多かったのですが、平安京にはありませんでした。

勢力が強くなりすぎた南都仏教の影響を避けるためだったといわれ、かわって平安京には、当時最先端だった密教がもたらされました。遣唐使船で唐に渡った最澄と空海が教えを学び、経巻や仏具などを持ち帰ってきたのです。

桓武天皇の子で、唐風文化を愛した嵯峨天皇は、弘仁十四年(823年)、東寺を空海に、西寺を守敏に下賜し、東寺は真言密教の道場、西寺は王城鎮護の寺として発展しました。

しかし両寺とも平安末期には荒廃します。西寺は鎌倉時代に廃絶しましたが、東寺は後白河法皇、源頼朝、足利将軍家、豊臣家、徳川家らにより再興され今に至っています。

東寺を下賜された空海は「歓喜にたえず」と喜び、境内を整備していきました。境内には講堂を中心に、南に本尊の薬師如来を安置する金堂、北に洛陽三十三所観音巡礼の第二十三番札所である食堂(じきどう)が一直線に並び、東に火災除けの堀で囲われた宝蔵があります。

御影堂(みえいどう・大師堂)は康暦二年(1380年)の再建で、寝殿造りの面影を留める唯一の遺構とされています。南東角にある東寺のシンボル、国宝・五重塔は、空海が建て、正保元年(1644年)に再建された、高さ約55メートルの日本最大の塔です。

教王護国寺(東寺)のおすすめポイント

東寺のおすすめポイントを紹介します!
フリーアナウンサー・稲野一美
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参拝後のおすすめは何といっても質・量ともに圧倒的な密教の宝物です。東寺には平安時代からの仏像、曼荼羅図や、唐からの法具類、書蹟類など、膨大な宝物が残されており、密教美術の粋を見ることができます。

仏像では、講堂の内陣が圧巻です。空海が密教の仏の世界=曼荼羅を仏像で立体的に表したもので、羯磨曼荼羅(かつままんだら)とよばれています。

中央には大日如来、右側には金剛波羅蜜多菩薩(こんごうはらみったぼさつ)、左側には不動明王が並び、それぞれを取り囲むように密教の如来や菩薩、明王が配され、須弥壇の四隅を四天王、帝釈天(たいしゃくてん)、梵天(ぼんてん)が守っています。

仏様の世界というと、ほっと安心できそうなイメージではありませんか?でも東寺の講堂には緊張感が漂っています。空海は若くから熱い想いと志を持った人でした。「これが密教の仏の世界だ!」というメッセージのようで圧倒されます。

見ごたえがありますよ!
フリーアナウンサー・稲野一美
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五重塔の内部もおすすめです。中は極彩色で、真言宗が空海に伝えられた歴史を表現しているといわれています。心柱の大日如来を仏様が取り囲み、四方の柱には金剛界曼荼羅、側柱には八大龍王(はちだいりゅうおう)、壁には真言八祖像が描かれています。期間によりますが、公開の際にはぜひご覧ください。

また、境内の北にある観智院もぜひ訪ねてください。観智院は密教の研究所で、江戸時代に勧学院となった塔頭です。おすすめは、唐時代の本尊で智恵の仏様、五大虚空蔵菩薩(ごだいこくうぞうぼさつ)です。

蓮弁に座った仏像が、それぞれ力強い獅子、象、馬、孔雀、想像上の鳥・迦楼羅(かるら)の上に乗っているという珍しい像で、重要文化財です。繊細な像と、ダイナミックな動物の取り合わせがとても印象的です。

観智院の客殿は国宝で、二刀流の宮本武蔵が滞在中に描いたといわれる鷲の図や竹林の図があります。竹の描き方で、武蔵が左手も使えたことがわかるそうですよ。

マニアックなおすすめ

境内から北へ伸びる観智院の前の道・櫛笥小路(くしげこうじ)は、なんと平安時代のままの幅(4丈)で残っている市内唯一の道です。平安京の大路は8丈~28丈とさまざまな幅がありますが、小路はすべて4丈です。平安時代の景色を想像してみてくださいね。

教王護国寺(東寺)の観光情報

東寺の観光情報です!
フリーアナウンサー・稲野一美
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所在地 京都府京都市南区九条町1番地
交通アクセス JR京都駅・梅小路京都西駅より徒歩15分

近鉄電車東寺駅より徒歩10分

市バス 九条大宮・東寺東門前・東寺南門前・東寺西門バス停前下車すぐ

拝観時間 5時~17時

金堂・講堂は8時~17時(16時30分受付終了)

宝物館・観智院は9時~17時(16時30分受付終了)

料金 無料

金堂・講堂・五重塔・宝物館・観智院は有料(公開と料金は期間による)

備考 駐車場有(有料)

教王護国寺(東寺)はこんな人におすすめ

密教に興味がある人やクラフト好きな人におすすめ!
フリーアナウンサー・稲野一美
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密教に興味のある方、クラフト好きな方におすすめです。東寺は、空海が生涯をささげて興隆し、真言密教を広めたお寺で、空海の心が今に受け継がれています。また、東寺全体が密教の世界を表しているともいわれています。

春と秋に公開される宝物館では、平安時代からの食堂の本尊、千手観音菩薩像のほか、西寺にあったと伝わる地蔵菩薩や、羅城門の上に安置されていたという兜跋毘沙門天(とばつびしゃもんてん)など、長い歴史を感じさせる宝物を見ることができます。

空海の住坊だった御影堂(大師堂)では、今も毎朝6時から生身供(しょうじんく)が行われ、御膳やお茶が供えられます。その後大日堂で仏舎利を授けられます。誰でも参拝できますので、早起きをして5時50分に西門に行ってみてください。

アンティークやクラフト好きの方にもおすすめです!毎月21日の「弘法さん」は京都の二大縁日のひとつです。元々は空海=弘法大師の月命日に御影堂で行われていた法要に茶店が出たのが始まりで、なんと700年以上の歴史があるんですよ。

一般的な縁日のお店のほか、アンティークや、クラフト作家さんの出店も多く、毎月第一日曜日には手作り品のイベントが開かれています。お気に入りの作家さんと出会えるかもしれませんね。

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