鞍馬寺の観光情報

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鞍馬寺は北山にある鞍馬弘教の総本山です。鞍馬天狗が有名ですが、都の北の守りとして平安時代から多くの参詣があり、文学にも登場しました。源義経や与謝野晶子ゆかりの地でもあるんですよ。山深い境内で、豊かな自然の恵みとパワーを感じてください!

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フリーアナウンサー・稲野一美(@inacchi0309)が紹介します!
フリーアナウンサー・稲野一美
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鞍馬寺の沿革

観光好きのA子さん
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鞍馬寺のこと知りたいです!
順を追って説明しますね!
フリーアナウンサー・稲野一美
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寺伝では宝亀元年(770年)の創建で、鑑真の門弟・鑑禎が、霊夢と白馬に導かれて山に登り、毘沙門天を安置したのに始まるとされています。さらに『日本後記』には、延暦15年(796年)、藤原伊勢人が貴船の神より鞍馬寺建立の託宣を受けたと記されています。伊勢人は伽藍を造営、平安京の北方を護る道場となりました。

平安時代には藤原道長・頼通親子や、清少納言ら多くの参詣がありました。清少納言は参道の九十九折りの様子を「近くて遠きもの」と記しています。

ふむふむ。
観光好きのA子さん
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平安末期からは屈強な僧兵も抱え、南北朝時代には出兵の綸旨も下るほどで、戦国時代には武田信玄や徳川家康など武将が戦勝祈願をしました。また、江戸時代には参道に多くの塔頭が建ち並び、十院九坊とよばれ、桜の名所としても知られていました。

また、経塚信仰も盛んでした。経塚信仰とは、経巻を小さな宝塔におさめ、経筒に入れて山上などの聖地に埋めるというものです。本殿の裏側からは平安後期を中心に江戸時代までの経塚遺物が多量に出土、国宝に指定されています。

なるほど。
観光好きのA子さん
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鞍馬寺は創建当初は法相宗(奈良仏教)でしたが、 寛平年間(889年~98年)に真言宗、天永年間(1110年~13年)には天台宗となりました。仏教の諸宗派に加え、神道や山岳宗教の要素も色濃くあったことから、昭和二十二年(1947年)、独自に鞍馬弘教を開宗、2年後に総本山となりました。

本尊は尊天です。尊天とは、毘沙門天、千手観音、金星出身の護法魔王尊が三位一体となった、宇宙のエネルギー、この世のすべてを生じさせる力です。

本尊は尊天です。
フリーアナウンサー・稲野一美
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本殿金堂の本尊は秘仏で、60年に一度、丙寅の年にしか御開帳されませんが、霊宝殿では、遠く都を仰ぎ見るような姿の毘沙門天三尊像(平安時代・国宝)など、貴重な仏像を拝観することができます。

また、本殿前には狛犬ならぬ狛虎(虎は毘沙門天のお使い)がおり、金剛床があります。幾何学的な図形は星の曼荼羅を模したもので、宇宙のパワーと一体化する修行の場です。

仁王門から本殿までは上り坂を歩いて30分ほどかかりますが、ケーブルもあるのでご安心ください。さらに有名な木の根道などを約30分歩くと奥の院があり、護法魔王尊が降臨された磐座も魔王殿として祀られています。引き返さずに山を下ると20分ほどで貴船に出られます。奥の院は山道ですので歩きやすい靴でお参りくださいね。

観光好きのA子さん
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行ってみたくなりました!

鞍馬寺のおすすめポイント

鞍馬寺のおすすめポイントを紹介します!
フリーアナウンサー・稲野一美
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おすすめは門前の街並みと、お祭りです!

鞍馬寺のおすすめ1

まずは、おすすめ1です。
フリーアナウンサー・稲野一美
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おすすめ1は門前の街並みです。鞍馬の門前には、風情のある街並みが良く残っていますが、鞍馬の集落はただのお寺の門前町ではないんです!

京都からだと鞍馬街道の「終点」に見えますが、このまま奥へ進むと、丹波国・若狭国へとつながる街道筋で、交通と商業の要衝だったんです。

鞍馬には問屋が並んでいました。商品は薪と炭で、都で必要な生活物資を山里から供給していたわけですね。仁王門を正面にみて右手の方には、宝暦十年(1760年)建築で重要文化財の滝沢家住宅をはじめ、古い街並みが良く残っています。北山杉の山並みと相まって、とても雰囲気がいいんですよ。

奥の方には鞍馬名物・木の芽煮(葉山椒の佃煮)の名店もありますので、ぜひ街並みが途切れるまで散策してみてください。北山杉を眺めながら露天風呂に入れる温泉もあります!

ちなみに、佃煮のイチオシは葉唐辛子です。季節ものなので、あったらぜひゲットしてください。さわやかで軽い辛みがおすすめです。

鞍馬寺のおすすめ2

続いて、おすすめ2です。
フリーアナウンサー・稲野一美
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おすすめ2は竹伐り会式鞍馬の火祭りです。

竹伐り会式は毎年6月20日に行われる行事で、平安時代の寛平年間(889年~897年)、東寺から入った中興の祖・峯延(ぶえん)上人が大蛇を法力で退治したという故事に基づいています。

本殿に大蛇に見立てた4メートルもある太い青竹が用意され、ほら貝が鳴らされると、山法師姿の8名が、左・近江座、右・丹波座の4名ずつに分かれ二名一組となり、合図とともに山刀で豪快に竹を切っていきます。一節ずつ三段に先に切った方が勝ちで、勝った方の国が豊作になるそうです。

法師の姿はさながら弁慶のようで、物語の中に入り込んだような気持ちになれますよ!日が合えばぜひご覧ください。

観光好きのA子さん
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日にち、調整しなければ!

京都三大奇祭のひとつ、鞍馬の火祭りは山中にある由岐神社の祭礼です。天慶三年(940年)に祭神を御所より勧請した時に、村人が篝火をたいて出迎えたことによるものとされています。

毎年10月22日午後6時から、子どもから大人までの男性が「さいれいや、さいりょう」と言いながら、大小さまざまな松明を持って町内から集まり、仁王門の石段下に揃います。

最初はゆっくり始まりますが、クライマックスでは身長の何倍もある松明がひしめき合い、火の粉が落ちてくるのを締め込み姿(裸に褌です!)で受け止める様子や、お神輿がなだれおちてくるさまは勇壮そのものです!

10月22日は時代祭の日でもありますので、この日に来れば両方見物できてお得です。夜なので車やタクシーで、と思いがちですが、鞍馬エリアは狭い上にお祭りなので動けなくなります。叡山電鉄をご利用くださいね。

鞍馬寺の観光情報

鞍馬寺の観光情報です!
フリーアナウンサー・稲野一美
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所在地 京都府京都市左京区鞍馬本町1074
交通アクセス 叡山電鉄鞍馬駅より徒歩2分
拝観時間 本殿:9時~16時30分

霊宝殿:9時~16時

ケーブルカー山門駅(上り方面)始発8:40

多宝塔駅(下り方面)最終16:35(冬期)、17:05(夏期)

料金 愛山費として300円

ケーブル寄進 片道 大人200円 小学生以下100円

霊宝殿 200円(月曜・12月12日~2月末冬期休館)

備考  新西国三十三か所第十九番札所

鞍馬寺はこんな人におすすめ

源義経が好きな方、与謝野晶子が好きな方におすすめです!
フリーアナウンサー・稲野一美
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源義経が好きな方、与謝野晶子が好きな方におすすめです!

源義経(牛若丸)は源頼朝の弟です。7歳から承安四年(1174年)に16歳で東北へと旅立つまで鞍馬で育ちました。

山中には、天狗と修行したという奥の院の僧正ヶ谷、義経堂や、休憩したといわれる息つぎの水、出発の際の背比べ石などがあります。

毎年9月15日には義経祭が行われ、義経が住んだ塔頭・東光坊の跡には供養塔が建っています。義経を機敏にしたといわれる、奥の院の木の根道など、実際に歩いてみてはいかがでしょうか?

観光好きのA子さん
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はい、歩きたいです!

また、鞍馬山の中には、歌人・与謝野晶子の書斎があるんです!奥の院の入り口横の建物は、与謝野晶子が50歳のお祝いとして門弟から送られた書斎「冬柏亭(とうはくてい)」です。昭和18年までは東京の夫妻の邸宅に、以降は大磯に移築されていました。

鞍馬寺の先代管長が与謝野鉄幹と晶子の和歌の弟子だったことがご縁で、昭和51年に移築、さらに門弟や遺族などから遺品などが多く寄せられました。貴重な資料の数々は、霊宝殿に展示されています。また、山中には夫妻の歌碑もあります。

与謝野晶子は実際に鞍馬寺を訪れています。『新新訳源氏物語』や、紫式部についての評論も著している晶子は、平安時代の鞍馬寺を想像し、体感していたことでしょう。(源氏物語に登場する「北山のなにがし寺」は鞍馬寺のことともいわれています)。晶子の息遣いと、不思議なご縁を感じてみてください!

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